以前に渓流用のランディングネットを自作しましたが工程が複数記事に分かれていたので1記事にまとめてざっくりと工程を紹介しようと思います。
材料準備
必要な材料は以下です。
フレーム用
- フレーム用の木材 3~4枚(厚さ1.5mm、幅15mm、長さ1000mm)
- グリップ用の木材 1枚(厚さ15mm)
- フレーム型に使う木材 1枚(厚さ15mm)
フレーム用木材の厚さは1.5mmで用意しましたが2mmを3枚でもOKです。
私は1.5mm 3枚で全体のフレームを作り、内張にさらに1枚貼って4枚で作成しました。
グリップ用の木材はなんでもOKですがAkasaka Wood Worksさんでカット済みのグリップを購入できます。
こちらで購入すると型紙も付属しているので初めての制作でも安心です。
フレーム用の木材を曲げて癖をつけるためにフレーム型が必要です。
一般的には適当な木材をカットして作るのでホームセンターで売っている安い木材を購入しましょう。

接着剤、コーティング剤
フレーム材を接着したりフレームをコーティングするために必要なものは以下になります。
- 二液エポキシ60分硬化タイプ
- 木彫オイル
- サンディングシーラー
- 油性ニス
- 液体コンパウンド
接着剤は二液エポキシですが60分硬化がおすすめです。
硬化が早いとフレームがずれた場合に手直しできないので。。。
60分硬化であればしっかりとフレームを合わせた状態で硬化させることができます。
木彫りオイル等は後述の作成手順で使用方法をまとめます。
工具
工具は必須のものとあれば良いものがあります。
- 電動ドリル(電動でなくてもOK)
- ジグソーブレード
- ジグソー
- ハンドサンダー
ドリルはネットのグリップにヒートンの穴を開けるのとネットを固定するためのケプラー糸を通す穴を開けるために使います。
穴を開けられれば良いので電動でなくても良いですがあると便利です。
ジグソーはフレーム型を作る際にあると便利ですが無くてもOKです。
ただ、ジグソーブレードはフレームに溝を掘る際に必要なのでほぼ必須です。
フレームをサンディングする際にハンドサンダーがあると良いかもしれません。
私は結局ナイフでおおまかに削ってサンドペーパーでそのままサンディングしたのでハンドサンダーはほぼ使いませんでした。
材料の購入リンクなどは以下記事を参考にしてください。
制作工程
フレームの整形
まずはフレームの整形です。
フレーム型が必要になるので適当な木材で作成します。
私は3Dプリンターで作成しました。

次にフレーム材を曲げます。
ざっくりと工程は以下のように進めました。
- フレーム材にシャワーで水をかけて10分ほど放置
- フレーム材に熱湯を当てながらゆっくりと曲げる
- フレーム材をフレーム型に合わせて固定する
フレーム材を水につけて一晩置く人もいますが私はシャワーで水をかけて、やかんで熱湯を準備している間放置したくらいです。
フレーム材を曲げる場合は曲げたい部分に熱湯をかけて少し曲げて、を繰り返します。
一気に曲げようとせず、少しずつ何回も熱湯をかけて曲げて、冷めたらまた熱湯をかけて曲げて、と焦らずに曲げましょう。
曲げる際に不要なフレーム材で挟んで曲げると折れにくいと思います。
フレーム材に沿って曲げられたらフレーム材にビニール紐で固定します。
固定したまま一週間ほど乾燥させます。

こちらの工程は以下記事に詳細がまとまっています。
フレーム材の接着
フレーム材に癖がついたら接着します。
接着には二液エポキシをフレーム材とグリップの両方の接着面にしっかりと塗り、ずれないように貼り合わせてクランプやクリップで固定します。
クランプやクリップを使う場合は不要なフレーム材を当て木として使うことでフレーム材に跡が残りません。

一度に全てのフレーム材を接着しても良いですがずれてしまうことがあるので1枚ずつ丁寧に接着するのがおすすめです。
この工程の詳細は以下にまとまっています。
サンディングと塗装
フレーム材の接着が終わったらサンディングして形を整えます。

このタイミングでグリップ下部にヒートンを打っておくと乾燥する際に楽です。
また、フレームに溝とネットを固定するための穴を開けておきましょう。
(穴を開ける際は当て木をするとフレームが割れづらいです)


次に塗装です。
塗装は以下の工程で進めます。
- 木彫オイルで塗装
- サンディングシーラーを塗る
- サンディングして表面をなめらかにする
- 表面が平らになるまで2~3を繰り返す
- 油性ニスで塗装
- 液体コンパウンドで磨く
塗装工程は乾燥による待ち時間もあるので時間と手間がかかります。
自分が満足する出来になるまでコーティングとサンディングを繰り返しましょう。

この工程の詳細は以下にまとまっています。
ネットを取り付ける
私は市販のネットを購入して取り付けましたがクレモナ糸で編んでネットを作ってもOKです。

ケプラー糸で留めていくだけなので簡単な工程です。
この工程の詳細は以下にまとまっています。
まとめ
ランディングネットの自作工程をざっくりとまとめてみました。
詳細はそれぞれの記事にまとまっていますので詳しい内容が見たい方はそちらもご覧ください。
私自身はじめてのランディングネット制作でしたがそれなりのものが出来たので時間や手間はかかりますが自作した満足度は高いと思います。
ぜひ試してみてください。